トレーラーハウスの価格について。購入の際に気を付けることとは?

2021年1月22日

今回は、トレーラーハウスの価格について話してまいります。
昨今、トレーラーハウスは、キャンプ場でのグランピング施設の一つの宿泊施設として、あるいは運送会社の事務所としてなど、様々な用途への広がりがみられています。いざトレーラーハウスを調達しようと検討されている事業者様にとっては、いったいいくらが適正価格かについてネットで探索しても、その価格感はあまり知ることができないものです。トレーラーハウス業界は、まだまだ情報格差が大きい業界とも言えます。

また、様々な製品やサービスでも同様のことですが、「価格」と「付加価値」はトレードオフの関係でもあります。一見、調達価格が安く見えても、設置後にエンドユーザーから受け入れられなければ、高い買い物をしたことになってしまいます。

今回は、トレーラーハウスの価格の捉え方について、私たちの見解を述べさせていただきます。

Agenda

  1. トレーラーハウスの価格構成要素
  2. トレーラーハウスの償却期間と耐用年数
  3. トレーラーハウス購入の際に気を付けること

トレーラーハウスの価格構成要素

トレーラーハウスは、「車両(シャーシ)」と「工作物(上物)」の2つで構成されています。シャーシは、タイヤのついた構造物であり、工作物の重量を支えるために、丈夫な鉄骨造となっています。いわゆる建物でいう「基礎」がないということになります。その代わりにタイヤとシャーシがあるということになります。

上物の構成要素としては、シャーシの上は、通常の建築と同じように、軽量鉄骨の構造体あるいは木製の構造体があり、そこに外壁、内装材、設備(照明、エアコン、水廻り設備)が入ってきます。上物は、ほぼ建築として捉えてよいでしょう。

通常の建築との相違点、条件としては、公道上を牽引して動かす前提であることです。そのため、通常の建築よりも揺れに対しての耐性がある作りとする必要があり、構造体は建築よりも多めに、かつ丈夫に作る必要があります。

これらのように、法的には「自動車」にあたりますが、実際にはシャーシ以外は「建築」との類似性が多いプロダクトとなります。あとは、仕上材や設備のスペックによって、価格は変動することとなります。

なお、トレーラーハウスは、建築でいう基礎はないものの、構造体含む作りを丈夫に作る必要があることから、建築とトレーラーハウスの価格差はほとんどないものと考えられています。

トレーラーハウスの償却期間と耐用年数

次は、トレーラーハウスの償却期間と耐用年数の関係についてです。先の記事にも書きましたが、トレーラーハウスの償却期間は、4年あるいは上物のみ7年とされています。一方で建築の償却期間は、構造によって変わりますが約23年~50年となります。この点において、トレーラーハウスは、建築と比較して償却期間が圧倒的に短く、節税効果が見込めるというメリットがあります。また、物理的耐用年数は、15年以上使用できることから償却期間後も安心してご使用いただくことが可能です。使用用途によっては、償却期間満了後も何年も収益を上げることができるため、相続税対策や資産圧縮等にも活用できる可能性はあります。

トレーラーハウス購入の際に気を付けること

最後は、トレーラーハウス購入の際に気を付けていただきたい点をまとめます。先にも書きましたが、トレーラーハウスを宿泊施設や店舗などで利用される事業者様にとっては、収益確保のための投資にあたります。よって、投資に対してどれだけ稼いでくれるものなのかというの観点が重要なポイントです。

昨今トレーラーハウスは、人気上昇とともに、コモディティ化がより進んでいることが顕著なプロダクトとなっています。他業界でも同じことが言えますが、コモディティ化が進むと、それだけ利用者は高い利用料を支払ってくれない可能性があることも想定されます。

トレーラーハウスはあくまでハコ(環境)であって、例えば宿泊であれば提供サービス(食事やホスピタリティ)もセットとなって利用価格が設定されます。但し、昨今、リアル体験では、付加価値の高い体験提供の鍵は、ハコの環境の良しあしが大きくかかわっていると言っても過言では決してありません。風景や眺望、またその内部環境のなかでの居心地のよさ、演出性など、様々なことが、利用価格に影響を及ぼします。

よって、中長期の目線では、トレーラーハウスに限らず、建築でも同様のことが言えますが、利用料の安定性を確保するために、コモディティになりにくい、利用者から選ばれる環境構築への適正な投資を心がけることがよいでしょう。そのようなことを意識して、ぜひトレーラーハウスの検討をいただきたいと思っています。

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弊社エリアノでは、お客様の課題や叶えたいことに寄り添うことを大切にしています。トレーラーハウスは決して安いものではありません。トレーラーハウスが、課題解決の支援になるだけでなく、地域の活性化、ご利用者にとって魅力的な環境提供になるという思いを込めて、こだわりをもって企画設計製造していますので、ご安心いただいてぜひお選びいただきたいと願っております。

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