トレーラーハウス 中古と新車の違いは?

2022年4月1日

トレーラーハウスのメリットは非常に大きいものの、価格は決して安いものではありません。そのため、個人の方、そして事業者の方も、中古でトレーラーハウスを探されるケースも大変多い状態です。しかし、中古トレーラーハウスは、中古自動車を買うのと同じように中古ならではの留意点もあります。

今回は、トレーラーハウスの中古と新車の違いについて、お伝えしていきます。メリットとデメリットに分類して、中古自動車からの観点で新車と比較してまいります。

中古トレーラーハウスのメリット・特徴

①購入費用を抑えられる

トレーラーハウスは、決して安いものではありません。新車では少なくとも本体価格では500万円以上、スペックによっては1000万円以上かかることもあります。最近では、建材を中心とする資材高騰の影響もあり、全体的には値上がり傾向にあります。
それに対し、中古のトレーラーハウスでは、購入価格を下げられる可能性が高いことが大きなメリットです。場合によっては、大型トレーラーでも300万円近くで購入できることもあります。

②納期が早い

現在、新車トレーラーハウスの納期は非常に長い状況です。場合によっては半年待ちも珍しくない状況となっています。特に、キャンプブームが賑わいを見せ始めた2020年以降、この傾向は顕著になっています。複合的な要因がありますが、やはり需要が供給を大きく上回っている状況といえるでしょう。
そのなかで、中古トレーラーハウスであれば、納期は最短半月程度ということもあり、早期に事業開始に貢献できるメリットがあります。

③お得なオプション仕様が安く手に入ることもある

オプション品については、中古自動車と同じ状況といえるでしょう。通常なオプション仕様が、中古製品に含まれていることもあるでしょう。但し、場合によっては、ランニングコストが高額になり得る仕様となってしまうケースもあるので注意が必要です。

④償却年数が短い

新車トレーラーハウスは、一般的に償却年数は4年~8年とみなされていますが、中古トレーラーハウスの場合は新車に比べて償却年数が短くなります。(*償却年数2年~)に縮まります。よって、早期に償却したいと考えている事業者にとってはメリットとなるケースもあります。
耐用年数、償却年数については、こちらの記事もご参照ください。

中古トレーラーハウスのデメリット

①オプション品を自由にカスタムできない場合がある

中古トレーラーハウスの場合、望まない仕様が付随しているケースもあるでしょう。たとえば、エアコンを更新することができない場合も考えられます。そのようなケースでは、せっかく購入したトレーラーハウスが、結局満足度の低い居住空間となってしまうこともあり、かえって高いお買い物となってしまうことも覚悟も必要でしょう。

②メンテナンス費用がかかることもある

トレーラーハウスのなかには、電源コンセントや給排水管、エアコンなど、建築的な電気・機械設備がはいっています。それらのメンテナンスは、建築と同様、経年劣化が生じます。場合によっては、トレーラーハウスは建築と違い動くために、劣化が早期に生じることもあるでしょう。仮に予期しない劣化により、設備機器の交換が早期に生じた場合は、想定をしていなかったメンテナンスが発生するケースも覚悟する必要がありますし、新車よりもその確率は高いと考えた方がよいでしょう。

トレーラーの中古車購入で失敗しないために

それでは、中古トレーラーハウスを購入する場合にどのようなことに注意をする必要があるか、解説してまいります。

①目的や状況をきちんと決める

トレーラーハウスの導入の際に、しっかりターゲット層や目的、それに対しての提供価値を整理しておくことが重要です。なぜ、トレーラーハウスなのか?建物ではいけないのか?また、中古トレーラーハウスでそれは満たせるのか?どの仕様があることが重要か?
もし、チームで検討をされているのであれば、しっかり議論をいただくことが重要です。そして、それらをしっかり吟味したうえで、中古トレーラーハウスを探索するとよいでしょう。

②費用や維持費をきちんと把握しておく

トレーラーハウスは建物と同じように、年間の維持費がかかります。場合によっては、修理費用も見込んでおくことも大事です。また、自治体によっては、車検を更新することを求められることもあります。
それらを整理して、トレーラーハウスを探索するとよいでしょう。

③アフターサービスができるメーカー品を選択する

トレーラーハウスのシャーシに積載されているものは、建物に近い構造です。そのため、建物や設備に詳しくアフターサービスもしてくれるメーカーや販売会社を選定しておくことが重要です。特に海外製品のトレーラーハウスの場合は、アフターサービスが受けられない場合等もありますので、リスク確認をしておく必要があります。

④ナンバーを取得しているトレーラーハウスを選定する

最近、新規でトレーラーハウスを使用して事業を開始・拡張される会社が増えています。そのため、行政としても、法的に認められている設置方法(「随時かつ任意移動できる状態」での設置)で設置されているか、しっかり確認するというケースが増えています。また、特殊車両であれば横幅が3.5mまで認められていますが、最近はナンバーがついているトレーラーハウスでないと設置を認めないという自治体判断も増えています。
そのため、中長期観点で、ナンバー付きのトレーラーハウスを選定しておくことは、行政からの撤去指示リスクの低減することにつながることも考えられます。

中古トレーラーハウスには、メリットとデメリットがそれぞれあることを説明してまいりました。弊社エリアノでは中古自動車の取り扱いはございませんが、ぜひご参照いただければと思います。

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