トレーラーハウス購入時・購入後によくあるトラブル・気を付けるべきこととは?

2022年4月1日

この記事では、トレーラーハウスの購入時・購入後によくあるトラブル・気を付けるべきことについて、解説してまいります。

トレーラーハウスには、建築に対しての多くのメリットがあり、それに魅力を感じトレーラーハウスで検討する事業者様が多い一方で、様々なトラブルが発生してしまうケースも非常に多いのが現状です。

ぜひご購入、ご検討の際に、この記事を読んでいただき、「こんなはずではなかった」にならないよう、お役立ていただければ嬉しいです。

主なトラブルには下記のものがあります。

主なトラブル内容

設置場所に関すること

  • 敷地の大きさ、形状、スロープ
  • 地面の硬さ
  • 地面の硬さ
  • 設置状態

価格に関すること

  • 運搬搬送費、車検費用など本体以外の費用
  • 思ったよりも高いと感じられること
  • 離島などへの運搬費用

トレーラーハウスの仕様に関すること

  • 壁や天井へのクラック
  • 車検付き/なしのこと
  • 車検付き/なしのこと

これらを解説してまいります。

気を付けるべきことについての解説

設置場所に関すること

トレーラーハウスでいざ計画しようというときにも、実際にトレーラーハウスを設置する際に確認すべきことは多くあります。トレーラーハウスは主には各社工場で製造し、道路を牽引し運搬し、現地に設置するという手順となります。下記のいくつかの課題は、弊社でも現地確認の際に発生する実際の課題となっています。

・敷地の大きさ、形状、スロープ

トレーラーハウスをお考えの人は、安くより大きなものを入れたいと思われるケースは多いと思います。しかし、大きくなればなるほど、計画地に搬入する難易度は各段に上がります。

設置する計画地までに、曲がり切れない、幅が足りない、スロープが登れないなど様々なケースが発生し得ることを想定のうえ、実際に計画地まで搬入可能なサイズを検討することが重要です。

・地面の硬さ

トレーラーハウスは大きくなればなるほど、当然重量は重くなります。道路運送車両法の定める保安基準第二種に収まっている重量では、シャーシも入れて3.5t(トン)以下にすることが定められています。

ゴルフ場や芝生など、柔らかい土地の状態では、牽引トレーラーやトレーラーハウス本体が地面に対し沈んでしまうこともあります。そのため、地面が柔らかい場合でのトレーラーハウスの検討の場合には、別途費用として、地盤改良(※砂利敷、転圧など)や設置位置までの覆工板での準備(※鉄板を地面に敷く)などの事前準備が必要なケースも考えられます。

・農地での設置

最近では、農泊を検討するうえで客室としてトレーラーハウスを検討したいという問合せもいただきます。また、トレーラーハウスを受付や倉庫、トイレとして使いたいという問合せもいただきます。

トレーラーハウスは、農地での設置の場合には、申請・許可が必要になります。具体的には、農地転用が必要となり、市町村の農業委員会への相談・申請が必要です。

・設置方法

トレーラーハウスの設置に関し満たすべきこととして、「随時かつ任意に移動できる」状態を常に保持する必要があります。がけ地や狭いなどの特殊性がある場合には、上記の状態が保持できない場合があります。その場合で設置を強行した場合には、行政(特に建築指導課)より、是正の指示・指導が発せられる可能性があることに注意が必要です。そのようなリスクを抱えながらの設置は、事業継続性にも関わることのため、トラブルとして未然に防ぎたいところです。

価格に関すること

価格に関する想定外は、非常に多く発生します。特に多い下記3点について解説いたします。昨今の施工費高騰(資材費や人件費)を受け、建設費は5年前と比して1.5倍にもなっているとも言われています。トレーラーハウスは工場で製造する点において、建築と比べ安価になるケースもありますが、関連費用も想定しておくことが必要です。

・車検費、運搬費、設置費など本体以外の費用

トレーラーハウスの製造は主に工場で行われ、そこから計画地まで運搬されます。本体価格以外に、車検取得、運搬・設置などが必要となりますので、それらの費用を見込んでおく必要があります。それらは先に説明を受けることが、トラブルを未然に予防することにつながります。場合によっては、地盤の状態により、それ以外の費用がかかる可能性があることも見込む必要があります。

・思ったよりも高いと感じられること

トレーラーハウスは決して安い買い物ではありません。それは、タイヤや基礎フレームのほかに、積載物としての上物は、建築工事と同じように作られるからです。

建築と同様に、内外装工事、そして場合によっては照明などの電気設備工事、トイレやキッチンなどの機械設備工事が必要となります。建築と同様に、様々な工種の職人が携わって作られます。本体の最低価格以外のオプション扱いとなる仕様についても、検討時によく確認しておくことが必要です。

・離島などへの運搬費用

離島などフェリーなどを運搬の際に利用する必要があることもあります。また、フェリーを乗り継いでの運搬となることもあります。離島にフェリーを乗り継いでの運搬となる場合には、運搬・設置の費用が100万円近くなるケースもあります。そのため、運搬費が高額となることもありますので、それらを考慮する必要があります。

その他、価格について調べたい方は、こちらのリンクもご参照ください。

トレーラーハウスの仕様に関すること

トレーラーハウスの仕様に関しても、トラブルは発生する要因はあります。主には、下記のようなことがあります。

・車検付き/なしのこと

設置場所によっては、トレーラーハウスは建築とみなされる行政判断をしている地域もあります。その場合、車検がないトレーラーハウスの場合には、撤去せざるを得ない状況になることもあります。購入してからでは、トラブルになる可能性もありますので、検討の際には、事前に管轄の建築指導課に確認しておくと安心です。

・断熱仕様の有無

トレーラーハウスの会社によっては、断熱材が床・壁・天井にしっかり施工されていないケースもあります。春や秋はそれでもよいかもしれませんが、夏や冬の寒暖が厳しい状況では、断熱材が十分にはいないと、居住快適性が著しく損なわれるケースもあり、トラブルになる可能性があります。仕様オプションで高くなったとしても、断熱材はしっかり施工しておくことで、安心につながります。

・設置後の揺れや壁紙のクラックなどの発生

トレーラーハウスは建築ではなく、あくまで車両です。そのため、建築ではほとんど発生しないような、強風による揺れや壁紙へのクラックが生じることもあります。トレーラーハウス各社は、雨漏れに対しては1年間の保証などがされているケースもありますが、設置後のそれ以外の保証はされていないケースがほとんどです。そういったケースもトレーラーハウスの購入の際には想定しておくことが必要です。

以上が、トレーラーハウスに関する主な購入時・購入後のトラブルでした。

トレーラーハウスの検討時には、このようなことを考慮のうえ、質問の際に丁寧に説明をしてもらえる会社を選ぶことが、中長期の安心につながります。

この記事では、主なトラブルについてご説明いたしましたが、ほかにも土地の特殊性などで気になる点がありましたら、弊社へもお気軽にお問い合わせください。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう